技を編集して気付いたことは柔道の父ともいわれる嘉納治五郎翁のお言葉です。其れは、まだまだ40,50は洟垂れ(はなたれ)小僧、70にしてやっと柔(の理)が解る。飯田自身も見られる技術レベルの年齢が70を超えてからのものになっていることです。72歳になっての技で無傳之合氣と命名したものがあります。其れは座取り三人捕り合氣同時投げになります。恩師である永世名人位堀川幸道師範も、たしか70歳を超えたころからでないかと思われるのです。極々僅少な写真から合氣の技の領域に入って来たように推測出来るからです。飯田が入門したのは堀川師範74歳の時でした。もう既に大東流柔術から大東流合氣柔術へそして合氣之術へと移行した頃でなかったと思われます。このように推測すると嘉納師範、堀川師範、飯田師範は期せずして70歳を超えた年齢であることに符合してきます。この大東流は会津藩、門外不出の御留流であります。その所為もあってか飯田の修行時代になっても身内でも秘密が厳守されてきました。堀川幸道師範の永世名人位に署名している前最高裁判所長官であり全日本剣道連盟の会長でもあった石田和外翁は対談の中で「この技は輸出したくないものですね」
と言わしめたものでした。飯田は秘密裡の権化だと思っておりました。

座)後技二人捕り同時前重ね固め11626(69)
袴を着けていない人の受け者を観ると身体が硬直して口は開き、両手も開いて身体全体が硬直している様がよく観ることが出来ます。下の者と上の者とがふっついているので合氣の交流をして更に合氣が強まっていきます。
MUDEN NO Aiki
合氣柔術無傳塾 飯田宏雄

2023年2月27日

いい氣 いい出会い いい仲間づくり
Good energy  Good enccounters Good relationships
合氣護身術大東流無傳塾
塾長・最高師範 飯田 宏雄