力を必要としない大東流。その魅力は、老若男女問わず技を身につけられるということ
札幌市で「合氣護身術大東流無傳塾」を主宰している、塾長で最高師範の飯田宏雄さん。今年で開塾から20周年を迎えました。会津で生まれ北海道で育った大東流は、力を使わない技であるため、女性や子どもでも習得可能です。そこで飯田さんは、古武道とあまり関わりのない人たちにも、この素晴らしい武術をぜひ知って欲しいと活動を続けています。
飯田さんが大東流と出会ったのは、20代の頃。スポーツが好きで、中でもスキーはインストラクターの資格を取得するほどの腕前でした。飯田さんは、冬以外の季節にも何かスポーツで燃えるものがないかと探されましたが、小柄なためどれも難しいと感じていたとき、大東流を知りました。
「スキーのオフトレーニングというつもりで始めた大東流でしたが、実際にやってみると、スキーはもちろん、体を動かすものすべてと繋がっていると気づき、楽しくなっていきました」
大東流には柔術と合氣柔術と合氣之術という3つのジャンルがありますが、飯田さんの無傳塾で行われる大東流は、会津藩の殿中護身武芸(御式内)で、「合氣之術」に属しています。「合氣之術」は力が要らないため性別や年齢に関係なく修行の体験ができるため、子どもと大人の対話ができるコミュニケーションツールとして、またストレス解消、生きがい、生涯体育として最適です。
「合氣の概念(見えざる力)を多くの人に知ってもらうためにも、無傳塾での指導のほか、HPで動画を掲載するなどの啓蒙活動を続けています」
無傳塾の流儀は「力を出さない 力を伝えない 何もしない」です。そのため、大人から子どもまで、家族揃って習得できるのも魅力だと言えるでしょう。
いい氣 いい出会い いい仲間づくり
Good energy Good enccounters Good relationships
合氣護身術大東流無傳塾
塾長・最高師範 飯田 宏雄