(自動)車のアクセルを踏むと動き出した。踏むとはどういうことなのか?自分の身体に問いかけてみよう。
中国の莊子曰く、「真人の呼吸は踵でなし凡人は喉でなす。」
と言っている。陸上100メートル競技の一流選手カール。ルイス等は他者と比べ足裏全体での踏み付けの時間が100分の1秒長く地べたにふっついていた由。飯田は昔、スキーのインストラクターをしていたときの話です。飯田さん、もうスキーのバッジテスト一級を受けてもいいだろうか、と聞かれたことがあった。飯田は彼のスキーの滑りを観て判断したものは、スキー板の踏み付けをしっかり出来ているかの可否であった。踏みつけが出来る人は一級の腕前がある証左となる。

山歩きの「反り」の話し
都会の道路はアスファルトで固められているので歩いてもその反りを感じることは容易ではない。
でも山歩き(土の上)では歩く道は比較的やわらかくて、一歩一歩と歩くとき、踏み付けるとその「反り」を感じ取ることが出来る。柔道では西鄕の前に西鄕なく、西鄕の後に西鄕なしと言われた西鄕四郎の必殺技、「山嵐」の技を掛けるときの表現では吸盤の如く畳を噛んでいる
ことを表現している。柳生新陰流で「一番大切なことは踵を踏むことと手首を動かさないこと」
である。手首を動かしては「一刀両断」等は本当のところ出来ない由。これは無傳の合氣上げと合致している。齋藤孝氏が言うところの日本の伝統的身体文化を「腰肚文化」
と規定している。その代表的なものが世界遺産に迄登録された「能楽」の伝承者たちである。その代表的な例として「すり足」である。こういった見えざる身体運用が無傳の合氣を創出しているのです。
               
乾坤一擲

大東流一本捕り(くぐり技)
くぐり技は惣角翁の得意技の一つになります。投げるぞ!!のおこりは見当たりません。これは素晴しい出来映えです。内観を使っています。だから相手に悟られません。これが無傳の技になります。堀川名人もかって惣角翁に初めて投げられた時の感覚はどうして投げられたか分からなかった、と言っています。
無傳之合氣!THEAIKI

MUDEN NO Aiki

2021年9月17日

いい氣 いい出会い いい仲間づくり
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合氣護身術大東流無傳塾
塾長・最高師範 飯田 宏雄