2021年7月大相撲名古屋場所の千秋楽、横綱白鵬対大関照ノ富士戦で白鵬が勝ち全勝で45度目の前人未踏の優勝を飾った。同年9月秋場所は照ノ富士が優勝を飾った。その翌日の9月27日に白鵬が引退を表明した。白鵬の現役時代、土俵に上がった時は充分にウオーミングアップをしてきたのであろう。身体には汗がにじみ出ている、そして皮膚に張りがありライトに照らされまさしく黄金の如くキラキラと輝いていた。これが強さの秘密ではないかと飯田は思うのである。競走馬のお尻の張りについても然りだ。今日の馬券は何を買うかと観る時に、馬のお尻の張りを観る由、これを観て今日の運勢を占うと聞いたことがある。オペラ歌手の声の張りについても然りだ。オペラの会場は天井が高く伽藍とした広い会場の隅にまで声を届ける秘訣(コツ)は囁く(ささやく)ような小さな声で遠くへ届ける様にする。その声は遠くに行ってから広がるのだ。これって、無傳(塾)の合氣じゃない!合氣の特性と酷似していないか。合氣が身体に入って間を置くと(火山)マグマが動き出し爆発する。連れてって!相手が勝手に自発的に動き出す現象等だ。力一杯声を出していたら疲れてしまうし、逆に遠くまで声が届かないという仕儀になる。

テントの張り方に極意ありあり
強い風で吹き飛ばされて倒れるので、「たるみ」を持たせて天幕にピーンと強くは張らないと言う。風が強く吹けばその力に合わせてなびく、揺れるように強くする支柱はほどほどにしておくと等が肝要である。
白鵬「無敵」の功罪
優勝45回は将来を見通しても破られることはないであろう、そうして綱を張って14年、まずはお疲れ様!!14年間の継続と執念、無双の強さにも光と影の部分もあり、白鵬の年寄り「間垣(まがき)」の襲名について、年寄資格審査委員会でこれまでの数々の問題行動、粗暴な取り口(荒っぽい勝ち上げ、張り手、ガッツポーズと雄叫び等)に批判がやまい事などを起しした点が指摘されたため、理事会では誓約書へのサインを条件に襲名を承認する異例の決定となった。相撲はスポーツ、神事、興行の3要素がある。神様に無礼がないよう「わきまえる精神」
が大切である。勝つことが絶対的強さを求めながら、ただ勝てばいいは済まされない制約、横綱に品格を求められている。日本の伝統文化には勝負への美学がある。横綱には受けて勝たなくてはならない。(徳川)家康の大将の剣法、士卒の剣法があるように横綱は「大将の剣法」を志向して頂きたいものです。

無傳塾が標榜している合氣護身術は後の先です。
相手から攻撃(摑みに来た)を受け(後の先)触れた瞬間に合氣が入り相手の力を取ってしまう。先ずは受けて次に反撃に転じる。先の先でなくても間に合うのが合氣の技になる。大相撲にも「勝負に負けたが相撲で勝つ」
と言う美学がある。もう一つ日本の伝統文化には「潔ぎ。いさぎ」良さも加わる。現横綱照ノ富士は横綱昇進の折に言上した「不動心」を挙げておこう。心技体のバランスを求められている。無傳塾は大将の剣法を志向している。白鵬の光の部分を終わりに記しておこう。14年間横綱の綱を張り続けられた要因は、基本の四股、てっぽう、すり足をずっと同じ事の繰り返しで、継続することの大切さを教えてくれた。これから間垣親方となって「人に優しく自分に厳しく、義理と人情を持った力士を育てたい」と今後の抱負を語っている。横綱白鵬として角界を引っ張り続けたことには「自分に勝つことが一番大変、それを14年間守り続けたことは自分を褒めたい。と胸を張った。

継続は力なり


杖の二人捕り:合氣二人同時投げ19427(77)
合氣は人間だけに伝わるのではなく杖にも伝わります。合氣を掛けると杖(木であっても)に伝わり一種の金縛り状態になり赤子の手を捻るが如く容易に投げることが出来ます。
     無傳之合氣!THEAIKI

2021年10月8日

いい氣 いい出会い いい仲間づくり
Good energy  Good enccounters Good relationships
合氣護身術大東流無傳塾
塾長・最高師範 飯田 宏雄