「為せば成る為せねばならぬ何事も、ならぬは人の為さぬなりけり」
(米沢藩主上杉鷹山)
無傳塾は新世紀の陽が昇り輝かしい2001年1月1日に誕生しました。あれから早10年の月日が経ち、今年で10年を迎えることができました。これも塾生のみなさんが支えてくれたお陰と感謝に堪えません。
来る5月2日は「きたえ-る」に於いて10周年の記念友好演武大会を挙行致します。各自のメモリーとして記憶に残る悔いのないものに仕上げて頂きたいとお願いします。折しも今年はカナダのバンクーバー冬季五輪が、そして南アフリカでサッカーのW杯が開催される年であります。それらの選手たちは夢を抱いて晴れの大舞台を目指して稽古してきたところであります。当塾の我々のオリンピックは5月2日であります。今からその日に向かって技づくりに励んで頂き、各自が持っている力を全て発揮し最高のパフォーマンスを披露できるよう稽古に励んで頂きたいのです。そして10周年の記念事業の一環として当塾初めての海外遠征を2011年3月にフィンランド行きを計画しております。チビッコたちはそこで大いなる体験をすることが出来、将来は夏休み期間中等を利用して海外へ出向き武者修行して頂きたいのです。
無傳塾10周年を迎える
にあたり、これからの10年の姿を描いてみます。無傳塾独自の人材育成戦略
を考察してみます。小学1年生から入門させ終身塾生を前提にじっくり育てる。当塾の経営方針にぴったり適合し、忠誠心も高く実践力がある人材を養成できる。こうして当塾の「育てる力」をも育成していくと、それが強みとなっいくのである。当塾は技術力(強さ)のみを希求するに止まらず、指導力をも高め、そして人間力へと進展させていく所存です。この武道の世界ではややもすると高段者(高齢者)に目が向けがちですが、それを食い止める方策として当塾のルールの一つに「段位の維持向上に弛みはなし」
の一項を入れてあります。「生涯現役」
をモツトとしております。
《チビッコたちの育成強化に力を入れる》
近年、チビッコ(少年少女)たちがメキメキ上達してきました。正しくチビッコたちは竹の子のようにムクムクと力強く土の中から顔を出してきました。先ずはチビッコたちの10年後の姿を見据えて、育成強化に力を入れていきたいと考えています。大人のみなさんにとっても、今チビッコたちを支えてやれば10年後には今度はチビッコたちが大人のみなさんを支えてくれます。
《特訓道場》(合宿/キャンプ)
ハブ化に向けてチビッコたちを磨く人づくり今や航空業界は航空自由化(オープンスカイ)に突入
し競争激化の様相を呈しており、日本では羽田がハブ空港の候補地になっています。夏季"冬季"春季休暇、5月のゴールデンウイークの連休等を活用して、例えば国立日高青少年の家を利用して一週間程の特訓道場を開設し、ここに海外からも呼び込むことができれば交流とお互いの切磋琢磨が実現されるし、ここでは英語と日本語が飛び交う中で語学の研修にもなります。
《武道留学(武者修行)の仕組みづくり》
チビッコたちの強みである長期休暇を活用してフィンランド、アイルランド、イギリス、ドイツ、アメリカ等の海外遠征の活発化を図る。当初はシニアの方がサポートして同行し、自信がついてきたら単独で行くように基本的には先方の家庭に泊るホームスティをさせて貰う。勿論、日本側も受け入れるときは同様とします。
《春と秋の演武大会の開催》
春にはシニア(大人)大会を開き、その大会運営はジュニア(若者)たちが主体となって行ない。秋にはジュニア大会を開き、大人がその大会運営を担う。ジュニア大会では競争原理を導入しフィギュアスケートと同様にショートプログラム(規程)とフリー(自由演技)の合計得点で順位を決める方式のものとする。(審査員不足の為、当面はシニアは無理なのでシニアはない)。チビッコたちの無限の力を信じて自信をつけさせ、それが強みとなる競争(稽古)こそが無傳塾が強く
なり
続ける成長の源泉としたいと思います。
《求められる無傳塾生》
(いい気を世界に届け、つなごう)
チビッコたちが元気な無傳塾生でなければ挑戦する意欲や人が集う魅力は生まれない。世界に「無傳塾生求む!」と言わせたい。世界に人材を供給し世界から人材を集める。新しい人材が生まれ、新しい発想で事業を興す。これがこれからの10年。無傳塾にそんな人材循環の足がかりができればいいなと思っています。終わりに朗報として、先日若いヒーローが誕生しました。今年2月のバンクーバー冬季五輪に向けたスピードスケートの代表選考会で北海道幕別町立札内中学校3年生の高木美帆(15歳)さんが女子1500メートルで優勝し五輪代表に決まりました。グローバル化はもう止まらないし、無傳塾の成長のカギでもあります。
無刀捕り1052(68)
東海一の弓取りの腕前と言われた徳川家康は柳生石舟齋宗厳(むねよし)の無刀捕りを以てこれぞ大将の剣法と認め神文(しんもん)誓詞を渡し師範役を願った。こうして天下の将軍御流儀となった柳生新陰流剣術は各藩が競って採用され広く伝播し普及したのである。
[片や大東流は江戸幕府から登録の要請を受けるも会津藩は小藩故そのような流儀はございませんと頑なに固辞し、門外不出の御留流を守ったのである
MUDEN NO Aiki
合氣柔術無傳塾 飯田宏雄
2021年7月29日
いい氣 いい出会い いい仲間づくり
Good energy Good enccounters Good relationships
合氣護身術大東流無傳塾
塾長・最高師範 飯田 宏雄